グレーな世界に、目を凝らす。社会も、暮らしも、情報も。

世の中の課題の多くは、白か黒かで割り切れない。ある正しさが、別の場所で新しい痛みを生む。だからサステラは、答えを急がない。白と黒のあいだのグレーに踏みとどまって、その構造を見ることから始めます。

EDITORIAL POLICY編集方針

白か黒かで、断罪しない

社会課題には、簡単に善悪を割り振れないものばかりです。ある解決策が別の場所で新しい問題を生む。正しさを主張する声が、別の正しさとぶつかる。サステラは、どちらかを断罪して終わらせません。白と黒のあいだのグレーに踏みとどまって、構造を見ます。

人を、構造の中に置いて考える

「意識が低いから」で片づけない。誰かの選択の背景には、選ばざるをえなかった仕組みがあります。個人を責めるより、その人をそうさせている構造を見た方が、遠回りでも本当の解決に近い。人を裁く前に、人が置かれた場所を見ます。

情報の非対称性が、分断を生む

知っている人と知らない人のあいだの溝が、対立を生みます。片側だけが情報を持つとき、もう片側は理解されないまま責められる。その溝を埋めることが、メディアの仕事だと考えています。

STORY代表の物語

サステラを始める前、鈴木龍太郎はファッションのWebメディアを運営していた。2016年に起業し、検索とアクセスを追いかける日々。気候変動も、途上国の貧困も、正直なところ関心の外にあった。

2020年、パンデミックで取引先が広告費を絞り、事業は窮地に立たされる。ロックダウンで時間だけがある日々、八方塞がりの現実から逃れるように観ていたNetflixで、偶然再生したのがドキュメンタリー「OUR PLANET 私たちの地球」だった。

画面の中で、溶けた氷床に居場所を失ったセイウチたちが、崖をよじ登り、次々と落ちていった。自らの意思で死を選ぶ生き物は人間だけだと思っていた。その光景が、頭から離れなくなった。

あのセイウチたちは、
どうすれば崖を登らずに済んだのか。

セイウチを責めても意味がない。氷を溶かした側の話をするしかない——誰かの選択の背景には、選ばざるをえなかった仕組みがある。のちにサステラの編集方針になる考え方は、このときの問いから始まっている。

2020年10月、発信するテーマをファッションからサステナビリティへ。事業の窮地と、発信を通じて課題に関われるかもしれないという希望、その歯車が噛み合ってサステラは生まれた。以来、国内外100カ所以上の現場を歩き、正しいと思っていたはずのことが現場で崩れる経験を重ねながら、白黒つけがたいものに踏みとどまって書き続けている。

NOW沿革と現在地

2016年、Webメディア事業として起業。2018年に株式会社ギャザウェイを設立。2020年10月、サステラを開始。2022年、サステナビリティに関心を持つ人たちが集まるコミュニティを設立。2023年にはクラウドファンディングで422万円の支援を得て、パーム油問題を伝える講演で全国を回りました(20都市・延べ1,000人近く)。

現在、Instagramのフォロワーは約19万人。参加型コミュニティ「サスラボ」を運営し、2026年春にはクラウドファンディングで944万円の支援を得ています。白黒つけがたい社会課題に、これからも目を凝らしていきます。